国内ETF(上場投資信託)とは、日本国内の証券取引所に上場している投資信託のことです。通常の投資信託と違い、株式と同様に市場で売買できるため、リアルタイムで価格が変動するという特徴があります。
ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で、インデックス(指数)に連動した運用を基本としながらも、証券取引所で取引される仕組みが導入されています。国内ETFは、日本株やJ-REIT(不動産投資信託)、債券、金(ゴールド)など多様な資産に投資することが可能です。
国内ETFの主な特徴
- 上場している:東京証券取引所などで取引されており、株式と同様に注文できます。
- インデックス連動:日経平均株価、TOPIX、東証REIT指数などに連動するETFが主流です。
- 分配金あり:ETFの中には年に数回、分配金(配当)を支払うものもあります。
- リアルタイム取引:基準価額ではなく、時価(市場価格)で売買可能です。
国内ETFの主なメリット
① 少額から分散投資が可能
ETF1口あたり数千円〜数万円程度で購入でき、日経平均やTOPIXなど多数の銘柄にまとめて投資できます。個別株よりも簡単に分散投資が実現でき、リスクを抑えることができます。
② 売買タイミングを自分で選べる
通常の投資信託は1日1回の基準価額での取引ですが、ETFは市場の取引時間中であればいつでもリアルタイムで売買ができます。これにより、相場を見ながら柔軟な取引が可能です。
③ 信託報酬が比較的安い
ETFはインデックス運用が中心であるため、一般的にアクティブ型投資信託よりも信託報酬が安い傾向にあります。長期保有でのコストメリットが大きくなります。
④ NISAやiDeCoでも活用可能
国内ETFの多くは、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)でも投資対象として利用可能です。これにより、税制優遇を活かした資産形成が可能になります。
代表的な国内ETFの例
- 1306:TOPIX連動型上場投資信託
- 1321:日経225連動型上場投資信託
- 1343:東証REIT指数連動型ETF
- 2558:S&P500連動型ETF(国内上場の米国インデックスETF)
証券会社を通じて、株式と同様に簡単に取引ができます。
国内ETFの注意点
- 取引手数料がかかる:証券会社によっては売買の都度、手数料が発生する場合があります。
- 分配金に課税:配当や分配金には通常20.315%の税金がかかります(NISAを除く)。
- 流動性に差がある:ETFによっては出来高が少なく、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。
まとめ
国内ETFは、手軽に分散投資ができ、リアルタイムで売買できるなど多くのメリットを持った投資商品です。日経平均やTOPIXなどの主要指数に連動したETFに加え、不動産や外国株に投資するETFも選択肢に入れることで、自分の目的に合った投資戦略を立てることが可能です。
これから投資を始める初心者にも扱いやすい商品ですので、NISAやiDeCoと組み合わせて上手に活用していきましょう。