国内ETFと投資信託はどう違う?

✍️ 本記事は特定の銘柄・投資先の購入や売却を推奨するものではありません。投資判断はすべてご自身の責任において行ってください。掲載情報に基づくいかなる損失・損害についても、当方は一切の責任を負いません。

国内ETFと投資信託の違いをイメージさせるグラフやチャートの画像 基礎知識・初心者ガイド
ETFと投資信託、それぞれの特徴をグラフで視覚化

資産運用を始めるとき、多くの人が「ETF」と「投資信託(ファンド)」のどちらを選ぶかで悩みます。どちらも複数の銘柄に分散投資できる金融商品ですが、仕組みや運用方法には明確な違いがあります。

本記事では、特に「国内ETF」と「日本国内で販売されている投資信託」の違いに焦点を当て、初心者にもわかりやすく解説します。

そもそもETFと投資信託の共通点

  • どちらもプロが運用する「投資信託」である
  • 1本で複数の銘柄に分散投資が可能
  • NISAやiDeCoでも利用できる商品が多い

一見すると非常に似た商品ですが、「購入方法」「価格の決まり方」「コスト構造」などに違いがあります。

違い①:購入・売却の方法

項目国内ETF投資信託
購入場所証券取引所(株式と同じ)証券会社・銀行・ネット証券など
売買方法リアルタイムで市場価格にて売買1日1回、基準価額で売買
注文タイミング市場が開いている時間中いつでもいつでも注文できるが価格は翌日決定

違い②:価格の決まり方

ETFは株式と同じように、需要と供給によってリアルタイムで価格(市場価格)が変動します。これに対して、投資信託は「基準価額」と呼ばれる価格が1日1回計算され、それに基づいて取引が行われます。

違い③:取引コスト

  • ETF:購入時に売買手数料(証券会社による)、保有中は信託報酬が発生
  • 投資信託:購入時の販売手数料(0〜3%)、保有中の信託報酬、場合によっては信託財産留保額

最近は、ノーロード(販売手数料なし)&低コストなインデックスファンドも多く、投資信託でもかなり手数料が抑えられるようになりました。

違い④:分配金の有無と再投資

  • ETF:基本的に分配金あり。自動再投資はされないため、自分で再投資が必要。
  • 投資信託:「再投資型」を選べば自動で分配金が再投資される。

違い⑤:積立投資のしやすさ

ETFは原則「株式と同じ扱い」のため、1口単位での買付になり、積立投資にはやや不便な面があります。対して、投資信託は100円単位から自動積立ができ、つみたてNISAとの相性も良好です。

それぞれのメリット・デメリット

国内ETFのメリット

  • リアルタイム売買で自由度が高い
  • インデックス投資の信託報酬が低め
  • 株式のように板情報を見ながら取引できる

国内ETFのデメリット

  • 分配金の自動再投資ができない
  • 積立しづらい(1口単位)
  • 銘柄によっては流動性が低い

投資信託のメリット

  • 100円から積立投資が可能
  • 自動で分配金再投資ができる
  • 多くの商品がつみたてNISA対象

投資信託のデメリット

  • 価格がリアルタイムでない
  • 中には高コスト商品もある

まとめ

国内ETFと投資信託は、どちらも長期的な資産形成に向いている優れた金融商品です。

リアルタイム売買や低コストを重視するならETF、自動積立や手軽さを求めるなら投資信託が向いています。自分の投資スタイルに合った商品を選ぶことで、効率的かつ継続的に資産を増やしていくことができます。

目的や運用スタイルに応じて、ETFと投資信託を組み合わせるのも効果的です。

タイトルとURLをコピーしました