【2025年版】高配当J-REITの選び方|初心者でも失敗しない3つの視点

✍️ 本記事は特定の銘柄・投資先の購入や売却を推奨するものではありません。投資判断はすべてご自身の責任において行ってください。掲載情報に基づくいかなる損失・損害についても、当方は一切の責任を負いません。

2025年版の高配当J-REITの選び方を初心者向けに3つの視点で解説した記事のアイキャッチ画像。 J-REIT商品紹介
高配当J-REITの選び方を初心者向けに解説。2025年に注目すべきポイントを3つに絞って紹介しています。

「高配当のJ-REITに投資して安定した分配金を得たい!」と思っている方は多いのではないでしょうか?

ただし、利回りが高い=安心・お得とは限りません

この記事では、J-REITの中から高配当銘柄を選ぶ際に見るべき3つのポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。


まず確認!J-REITの「利回り」の意味

REITでよく見る「分配金利回り」は、以下のように計算されます:

分配金利回り(%) = 1年間の分配金 ÷ 現在の価格 × 100

例えば、年間分配金が3,500円で現在価格が10万円のREITなら、

利回り = 3,500 ÷ 100,000 × 100 = 3.5%

この利回りは株式の配当利回りに近い概念で、収益性を測る1つの目安になります。


高配当J-REITを選ぶ3つのチェックポイント

① 表面的な利回りの高さだけで選ばない

分配金利回りが異常に高いREITは、一時的な価格下落や業績悪化によって利回りが“高く見える”ケースも。

  • 過去数年間の分配金実績は安定しているか?
  • 物件やテナントに偏りがないか?

安定した利回りの推移を見ることが大切です。


② 保有資産の種類と立地を確認

REITによって投資対象は異なります:

  • オフィス特化型:景気に敏感、テナントリスクあり
  • 商業施設型:安定性と収益性のバランス
  • 住宅型:比較的安定しやすい
  • 物流施設型:成長産業との相性良好

さらに、首都圏か地方か、複数のエリアに分散されているかも重要です。


③ 賃貸稼働率とLTV(負債比率)もチェック

高配当REITの裏側には、以下のリスクも潜んでいます:

  • 賃貸稼働率が90%未満だと、収入減少→分配金減のリスク
  • LTV(Loan to Value)=負債比率が高すぎると財務リスク

安定したREITは、稼働率95%以上、LTVは50%以下が1つの目安とされています。


2025年時点の高配当J-REIT例(※参考)

銘柄名分配金利回り特徴
スターアジア不動産投資法人(3468)6%前後複数用途(オフィス・住宅・商業)に分散
産業ファンド投資法人(3249)5.5%前後物流+産業用施設で堅実
タカラレーベン不動産投資法人(3492)5.2%前後住宅比率が高く、ディフェンシブ性あり

※利回りは2025年9月時点の参考値。最新情報は証券会社サイト等で確認してください。


まとめ|高配当REITの選び方は「利回り+中身」を見る

高配当REITに惹かれてしまう気持ちはよくわかりますが、

  • 利回りだけを鵜呑みにしない
  • 運用内容・立地・分散性を確認
  • 稼働率・財務の健全性も見る

こうした視点を持てば、“本当に安定して高配当を得られるREIT”を見極められるようになります。

少額で始められるのもJ-REITの魅力。NISAやつみたてNISAを活用して、インカム重視のポートフォリオ構築に活かしてみてください。


高配当J-REITを組み込んだポートフォリオ例【分散投資モデル】

高配当REITは魅力的ですが、それだけに偏ると「空室リスク」や「地価下落リスク」に大きく左右される可能性があります。

そこで重要になるのが、他の資産クラスと組み合わせた分散投資です。以下は、投資目的に応じたポートフォリオ例です。

① 安定重視タイプ(リスクを抑えた分散型)

資産クラス構成比
高配当J-REIT30%
国内債券(個人向け国債など)30%
先進国株式(インデックスファンド)30%
現金(生活防衛資金)10%

特徴:インカムと成長をバランスよく狙える構成。REITへの過度な偏りを避けつつ、利回りも確保。


② インカム重視タイプ(分配金目的)

資産クラス構成比
高配当J-REIT50%
日本株(高配当ETFなど)30%
先進国債券ETF10%
現金10%

特徴:定期的な分配金・配当金を得たい人向け。REITと高配当株を主軸にするスタイル。


③ 成長+配当のバランスタイプ

資産クラス構成比
高配当J-REIT20%
全世界株式インデックス50%
米国ETF(VOOやVYMなど)20%
現金10%

特徴:将来の成長も期待しつつ、REITで分配金も狙うスタイル。つみたてNISAやNISAとの併用にも◎


ポートフォリオは定期的に見直しを

ライフステージや相場状況に応じて、ポートフォリオは柔軟に調整していくことが大切です。

「高配当だからずっと持つ」ではなく、「リスクとリターンのバランス」を常に意識することが、安定的な資産形成の鍵です。

J-REITはその中でも手軽に不動産収入を得られる魅力的な資産クラス。他資産との組み合わせで、賢く運用していきましょう。


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