株式投資で人気の「高配当株」。安定した配当収入が期待できるので、初心者からベテランまで注目されています。でも、配当が高すぎる場合には要注意。そこには必ず理由があるはずです。
この記事では、高配当株を選ぶときの注意点と、なぜ高配当が危ないサインになることがあるのかを解説します。
目次
- 高配当株とは?
- 高配当株の魅力
- 高配当株の注意点
- 高すぎる配当のリスクとは?
- 配当性向のチェックポイント
- 業績と財務状況の確認が大切
- まとめ
1. 高配当株とは?
高配当株は、株価に対する配当金の割合(配当利回り)が市場平均よりも高い株のことを指します。例えば、配当利回りが3%以上あると「高配当株」と呼ばれることが多いですが、最近では4~5%以上でないと高配当とは言えない、かもしれません・・・。
2. 高配当株の魅力
- 安定した収入源
配当金が定期的に受け取れるので、株価が下がっても配当収入が期待できます。 - 長期投資に向く
配当を再投資すれば複利効果も期待でき、資産形成に役立ちます。また業績が良ければ増配も期待できます。
3. 高配当株の注意点
でも、高配当株だからと言って安心はできません。配当が高すぎる場合、その理由は企業の業績悪化による株価下落のせいかもしれないし、身を削って自己資本からだしている可能性もあります。
4. 高すぎる配当のリスクとは?
配当が異常に高い場合、多くは次のようなリスクがあります。
- 業績悪化で減配や無配の可能性
利益が減ると配当を維持できず、配当金が減ったり支払われなくなったりします。 - 財務状況が悪化している
借入金が増えて資金繰りが厳しい可能性があります。 - 株価が下落している
株価下落により配当利回りが見かけ上、高くなっていることがあります。
5. 配当性向のチェックポイント
配当性向とは「利益に対してどれくらい配当金を出しているか」の割合です。一般的には30〜50%が健全と言われています。
配当性向が高すぎる(70%以上など)場合は、利益の大部分を配当に回している可能性があり、将来的に配当維持が難しいかもしれません。業種にもよりますが、ほとんどを配当に回すという事は、業績アップのための投資資金が少なくなるということもあり得ます。
6. 業績と財務状況の確認が大切
配当だけでなく、企業の決算書を見て以下をチェックしましょう。
- 売上・利益が安定しているか
- 自己資本比率が十分か
- 営業キャッシュフローがプラスか
これらが良好なら、配当の安全性も高まります。
7. まとめ
高配当株は魅力的ですが、高すぎる配当には必ず理由があります。配当性向や業績、財務状況をしっかり確認し、無理のない投資を心がけましょう。
株式投資はリスクもあるので、配当だけでなく企業の本質を見ることが大切です。焦らずじっくり学んでいきましょうね。