インデックス投資におけるリバランスとは?

✍️ 本記事は特定の銘柄・投資先の購入や売却を推奨するものではありません。投資判断はすべてご自身の責任において行ってください。掲載情報に基づくいかなる損失・損害についても、当方は一切の責任を負いません。

インデックス投資におけるリバランスの仕組みをイメージしたグラフやチャートの画像 基礎知識・初心者ガイド
資産配分を最適化する「リバランス」の基本を解説

インデックス投資は、市場全体の動きを反映する指数に連動するファンドに投資する方法で、低コストかつ分散効果が期待できる人気の投資手法です。しかし、時間が経つと資産配分が当初の計画からズレてしまうことがあります。このズレを調整するのが「リバランス」です。リバランスはポートフォリオのリスクを適正に保ち、目標とする資産配分を維持するために重要な作業です。

なぜリバランスが必要なのか?

例えば、国内株式と海外債券を半分ずつに配分したポートフォリオを組んだとします。時間が経つと国内株式が上昇し、割合が60%に増加し、海外債券が40%に減るかもしれません。これでは当初のリスクバランスが崩れてしまい、株式のリスクが増加する可能性があります。リバランスを行うことで、過剰に増えた資産を売り、減った資産を買い増すことになり、安定した運用を目指せます。

リバランスの具体的な方法

リバランスには主に次の3つの方法があります。

1. 時間による定期リバランス

一定の期間(半年ごとや1年ごとなど)にポートフォリオをチェックし、資産配分が目標から大きく外れていた場合に調整を行います。計画的でシンプルな方法ですが、頻繁すぎると売買コストが増えるため注意が必要です。

2. 許容幅によるリバランス

目標の資産配分から一定の許容範囲(例えば±5%)を設け、その範囲を超えたときにリバランスを行う方法です。市場の変動に応じて柔軟に対応でき、コストを抑えられるのが特徴です。

3. ハイブリッド型リバランス

時間による定期リバランスと許容幅によるリバランスを組み合わせた方法で、例えば1年に一度は必ずチェックし、それ以外でも許容幅を超えた場合にリバランスを行うといった運用が考えられます。

リバランス時の注意点

リバランスの際は、売買手数料や税金(譲渡益課税)に注意しましょう。特に課税口座で運用している場合、頻繁な売買は税負担を増やす可能性があります。また、リバランスの目的はリスク管理であり、短期的な利益を狙うためのものではないことを理解することが大切です。

自動リバランス機能を利用する

最近は、ロボアドバイザーや一部の投資信託で自動リバランス機能が備わっている商品も増えています。これを活用すると、手間をかけずに最適な資産配分を維持できるので便利です。自分でリバランスする時間や手間を省きたい人にはおすすめです。

まとめ

インデックス投資のリバランスは、ポートフォリオのリスクを適切に管理し、長期的に安定した資産形成を目指すうえで重要な手法です。定期的な見直しや許容幅の設定、自動リバランスの活用など、自分に合った方法でリバランスを実践しましょう。これにより、計画通りの資産配分を維持し、リスクに強い投資を続けることが可能になります。

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