インデックスETFとアクティブETFの違いとは?

✍️ 本記事は特定の銘柄・投資先の購入や売却を推奨するものではありません。投資判断はすべてご自身の責任において行ってください。掲載情報に基づくいかなる損失・損害についても、当方は一切の責任を負いません。

インデックスETFとアクティブETFのパフォーマンスを比較するグラフの画像 基礎知識・初心者ガイド
投資スタイルをチャートで視覚的に解説

ETF(上場投資信託)と聞くと、インデックスに連動する「パッシブ運用型」の商品を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし近年では、ETFにも「アクティブ運用型」が登場し、選択肢が広がっています。

この記事では、インデックスETFとアクティブETFの違いについて、初心者にもわかりやすく解説します。

インデックスETFとは

インデックスETFは、日経平均株価やTOPIX、S&P500など、特定の指数(インデックス)に連動することを目指して運用されるETFです。

指数の動きに合わせて銘柄を自動的に組み入れ、なるべく指数と同じ値動きを再現するよう設計されています。これを「パッシブ運用」と呼びます。

主なインデックスETFの例

  • 日経225連動型上場投資信託(1321)
  • TOPIX連動型上場投資信託(1306)
  • S&P500連動型ETF(2558)

アクティブETFとは

アクティブETFは、特定の指数には連動せず、ファンドマネージャーが市場を分析しながら、成長が見込まれる銘柄を積極的に選んで運用するETFです。

インデックスを上回る成果(アルファ)を狙うため、「アクティブ運用」と呼ばれます。米国ではすでに一般的ですが、日本国内でも徐々に商品数が増えています。

アクティブETFの特徴

  • 指数ではなく、独自の運用方針に基づいて構成銘柄を選定
  • ファンドマネージャーの判断でリバランスされる
  • インデックスを上回るリターンを目指す

両者の違いを比較

項目インデックスETFアクティブETF
運用方針指数に連動(パッシブ)銘柄を選定し積極運用(アクティブ)
運用コスト比較的低いやや高め
リスク市場全体に連動し安定しやすい銘柄選定により上下が大きい可能性
リターンの期待市場平均に近い市場平均を上回る可能性も
透明性構成銘柄が明確頻繁な変更あり不透明になりがち

インデックスETFのメリット・デメリット

メリット

  • 信託報酬が低く、コスト負担が少ない
  • 市場全体に広く分散投資ができる
  • 運用が安定していて長期投資に向いている

デメリット

  • 市場平均を超えるリターンは狙いにくい
  • 相場全体が下落すれば同じように下がる

アクティブETFのメリット・デメリット

メリット

  • 市場平均を上回る運用成果を目指せる
  • テーマ性のある投資(AI関連、脱炭素など)も可能

デメリット

  • 信託報酬が高くなりがち
  • 成績がファンドマネージャーの腕に左右される

初心者にはどちらが向いている?

長期的にコツコツと資産を増やしていきたい初心者には、まずはコストが低くてシンプルなインデックスETFがおすすめです。

一方、投資に慣れてきて「特定のテーマに投資したい」「高いリターンを狙いたい」という方には、アクティブETFも魅力的な選択肢となるでしょう。

まとめ

インデックスETFとアクティブETFは、運用スタイルもリスク・リターンの特性も異なる商品です。

どちらが良いかは一概には言えず、目的や投資スタイルによって選ぶ必要があります。まずは基本を理解し、自分に合ったETFを見つけていきましょう。

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